【食事は大事】介護をするなら知っておきたい食事介助のコツ

介護について
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こんにちは、Pochiです。

今回は、介護をするなら知っておきたい食事介助しょくじかいじょのコツについてまとめてみました!

これから食事介助に挑戦ちょうせんする方や、すでに食事介助の経験けいけんある方でもぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

食事の目的

いきなりですが、食事をする目的とはなんでしょうか?

生命維持せいめいいじのために必要な栄養素えいようそ摂取せっしゅするという目的もありますが、もちろんそれだけではありません。

施設で過ごしている利用者の方にとっては、食事そのものが楽しみの1つになっていることもあります。

また食事はご利用者が他のご利用者との交流こうりゅうはか機会きかいでもあります。

施設では職員の方が間髪かんぱつ入れずに食べ物を口に運ぶ光景こうけいを見ることがあります。

しかし、そのような介助をしてしまうと、食事を楽しむどころかむせ込んでしまい、食べ物などが気管きかんに入ってしまう「誤嚥ごえん」を引き起こしてしまうことも…

高齢者の方だと、むせこむ力も弱まってしまうため、そのまま食べ物が肺に流れてしまい、肺炎を引き起こすリスクも高まってしまいます。

基本的には食事は寝たきりを防ぐために、ベッドから起きて食堂などで食べる(寝食分離しんしょくぶんりといいます)ことが望ましいと言われています。

ずっと寝たきりだと、筋肉量きんにくりょうが落ち、活動意欲かつどういよくなども低下し、廃用症候群はいようしょうこうぐんという病気になるリスクが高まってしまうためです。

食事中はテレビの音だけが流れている風景もよく見ますが、ご利用者が楽しんで食事を摂取せっしゅするためには職員の声かけも大事になってきます。

むせ込みやすい食べ物


食事介助のコツを早速紹介したいところですが、その前にむせ込みやすい食べ物について知っておくといいです。

むせ込みやすい食べ物の種類は大きく分けて6種類あります。

繊維状せんいじょうの食品
ごぼうやたけのこ、もやし等。

 

口の中の水分をうばう食品
パン、カステラなど。

かまぼこ状の食品
かまぼこ、ちくわなど。

ツルツルしてすべりやすい食品
里芋、こんにゃくなど。

口にり付きやすい食品
もち、わかめ、海苔のりなど。

サラッとした液体えきたい
水、お茶、ジュースなど。

まず、繊維状の食品は繊維せんいが口の中に残りやすくむせ込みやすいです。

次に口の中の水分を奪う食品ですが、パンやカステラなどのパサパサしたものは水分が取られて飲み込みにくいです。

 

 

また、高齢者は唾液だえき分泌量ぶんぴつりょう低下ていかするため誤嚥しやすくなります。
水分と一緒に摂取するようにするといいです。

ツルツルして滑るやすい食べ物や、液体なども一気にのどにいってしまい、誤嚥しやすいです。

液体はとろみ剤を使用するとまとまるため、飲み込みやすくなります。

餅などは喉につまりやすく、窒息ちっそく危険性きけんせいが高いため、注意が必要です。
お正月の行事ぎょうじなどで餅をつまらせて亡くなった方は毎年いるようです。

プリンやゼリーは舌でつぶしやすいため、歯がない方でも食べやすくのみこみやすいですが、ゼリーはツルツルして滑りやすいです。

しかし、あまり小さく分けて介助すると気管に入りやすくなるためスプーン1杯分程度の量で介助するとよいです。

意外と盲点もうてんなのは、おやつの時間です。パサパサしたクッキーや、一口サイズのケーキのようなもの、甘納豆あまなっとうなど細かいものも誤嚥しやすいため一気食いしてしまうようなご利用者の方は注意が必要です。

食事だとあまりはしが進まなくても、おやつの際は一気食いするご利用者の方は意外といます。

ようかんやしっとりしたクッキーなどは食べやすいのではないかと思います。

食事介助のコツ


介助の方法といっても、利用者の方の身体からだ精神的せいしんてき状態じょうたいによって変わってくると思います。

ご自分で食べることができる方は見守りしたりちょくちょく声かけすれば良いのですが、ご自分で食べることができない方ももちろんいます。

私は12名のユニット型施設でしたが、4名くらいはご自分で食べることができないご利用者でした。

フロアー内を一人で見なければならない時もあるため、食事の際の席のセッティングには気を配る必要があります。

 

 

基本的に介助が必要なご利用者は一箇所いっかしょに集めた方が良いです。
フロアー内に一人しかいない時に介助が必要なご利用者がバラけているといちいち動かないといけないため、かなり効率こうりつが悪くなるからです。

また、席のセッティングは介助が必要なご利用者を真ん中に集め、それ以外を両端りょうはしの席にすると、フロアー全体の把握はあくがしやすくなります。

イメージはこんな感じです。自分が真ん中にいることで左右を見渡すだけでフロアー全体の様子がわかります。従来型にも当てはまるかは分かりませんが…
 
それか介助が必要なご利用者を端に集めるのもありですが、遠くのご利用者の様子がわかりづらいかもしれないです。
 
 
イメージはこんな感じです。このパターンは周囲のご利用者からの視線しせんが気にならないので私は精神的に楽でしたが、遠くのご利用者の方の食事の状況が見えにくいかなと思います。
 
いよいよ食事介助のコツなのですが、介助の際に口をなかなか開けてくれない方が結構いると思います。
 
ご自分で発語はつごむずかしい方だと、どう介助すればいいかわからなくなりますよね…
 
食事は食べてくれるけど、お茶を飲んでくれない場合は、飲み物を変えるという方法があります。

 

 

食事の際は必ずお茶でなければならないということはないので、糖尿病とうにょうびょうにかかっていない方だと、ジュースにしてみるという選択肢せんたくしもあると思います。

 

 
もちろん毎食ジュースにするのはカロリーオーバーにもなりますので、適宜てきぎ取り入れるといいと思います。
そしてお茶を作る際は必ず味見あじみをした方がいいです。
 
ティーバッグタイプのお茶を作るときに、ついつい味見せずにお茶を作っている方や色がくなったかどうかで判断している方がいますが、実際に味見してみると想像以上そうぞういじょううすかった、濃かったということは意外にあります。
 
とろみ剤を入れるとさらに美味おいしくなくなってしまいます。

 

 

Pochi
Pochi

お茶にとろみ剤を入れると、めちゃくちゃ美味しくない…

食事やおやつの時間にお茶を提供する際は味見しましょう!
 
(これはしていいのかわからないですが、お茶に少量砂糖を入れたこともあります。意外と飲んでくれました)
 
逆に水分は摂取してくれるけど、食事が進まない方もいると思います。
その方の体調にもよるのですが、覚醒状態かくせいじょうたいが悪い方は刺激しげきを与える必要があります。
 
声かけをしたり、タッチングというテクニックがあります。
 
タッチングは文字通りご利用者に「タッチ」するのですが、身体をさすったりするのではなく、軽く叩くようなイメージです。

もちろん手のひらでそのまま叩くと痛いので、手を少し曲げるようにして手のひらと接地面せっちめん空間くうかんを作ってタッチするといたくないです。
 
これらを駆使くししても覚醒状況が悪ければ無理しないほうが良いと思います。
 
逆に覚醒されているが、食事が全く進まず、介助しようとしてもはらいのけられてしまう、口を開けてくれないこともあります。
 
そんな時は、これは先輩看護師
せんぱいかんごし
おそわわったのですが、「〇〇さんのために一生懸命いっしょうけんめい作ったから、食べて欲しい」という声かけを行うと意外と食べてくれることがあります。
 
実際に先輩看護師の方がその声かけを行うと介助にもあまり拒否きょひが見られなくなり、全量摂取ぜんりょうせっしゅしているという光景が何度もありました。
 
そして、ご飯をあげて口を開けなかったらおかずをあげてみるという方法もあります。意外とそれで口を開けてくれることもあります。

 

しかし、これらの方法で必ず食べてくれるとは限りません。

その日の体調や、メニューの内容によって全く食べてもらえないこともあります。

 

Pochi
Pochi

ご利用者にも好き嫌いはあるからね…

そのような場合は無理しないことが大切です。

食事は全量召し上がることよりも、食事の時間を楽しめることが大切です。

食事介助のペース

 
食事介助のペースってかなり難しく感じませんか?

飲み込んだかどうか分かりにくいご利用者もいますし、介助の人数にんずうが多ければ一人にあてる介助の時間も減ってしまう…
 
私は実習生時代じっしゅうせいじだいからこの食事介助のペース配分はいぶんについてずっとなやんでいました。
 
基本はご利用者の方が飲み込んでからスプーンを運ぶのですが、飲み込んだかどうか分かりにくいと次の一口を運んでいいのかわからないし、そもそも飲み込むまでにかなり時間がかかってしまう方もいますよね。
 
さらに他の職員がすさまじいペースで食事介助を終わらせる光景を見るとついついあせってしまう方もいるのではないでしょうか?

私もそうでした。
 
一番大事なのは、焦らないことです。
 
焦ると全てがくるっていきます。
マイペースで進めていくことが大切です。

焦らずマイペースで進めることの大切さについてはこの記事のマイペースを貫く力説りきせつしているので良ければご覧ください。
 
先程の項目で介助の利用者の方を一箇所に集めるという話をしましたが、その際に特定とくていのご利用者一人を集中的しゅうちゅうてきに介助するより、利用者の方全員に対して順番じゅんばんに介助していくと均等きんとうに介助が進みますし、介助も早く終わります。
 
一人に集中して行うと時間もかかる上に他の方は終わるまで食べられないという事態じたいになってしまうため、気をつけましょう!

 

 

ちなみに、一口のサイズがあまりにも少ないと、口の中に食べ物が認識にんしきできないこともあり、また気管にも入りやすくなってしまうため、スプーン1杯分くらいはすくったほうが良いです。
多めにすくうことで飲み込んだかどうかも分かりやすいです。
 
また介助の方が多く、一人で対応できない場合は、事前にベッド上などであげてしまうという手もあります。
 
寝たきりの方でゼリー食の方もいると思いますが、職員一人の時に離床りしょうして介助して、臥床がしょう介助まで行うのはかなり大変かと思います。
 
毎食離床するのが望ましいですが、一人で大変な時はベッド上で事前じぜんにあげるのも一つの手かと思います。
 
私が夜勤の時は夕食介助を事前に1人やってもらってました。
 
1人減るだけでもだいぶやりやすい上に、食事の時間が少し早まってもそこまで利用者の方の身体の状態に変化は見られないので一つの方法として捉えていただければと思います。
 
基本は食事の時間には離床することが望ましいです!

さいごに


いかがでしたでしょうか。

ここまでの内容をまとめてみます。
 
・食事は楽しみであり、他者たしゃとの交流を図る機会になる

 

・高齢者は唾液量だえきりょうが減り、飲み込む力も弱まる

・パサついているものよりしっとりしているものが飲み込みやすい

・飲み物など作る際は味見する

・声かけやタッチングをうまく使う

・介助中は焦らない

・介助する方が多いときは事前に介助を行ったり、席の配置はいちの工夫を行う


まとめるとこのような感じでしょうか。
介助中は焦って自分のキャパシティを超えるペースにならないように気をつけましょう!
 
それではこれからも頑張っていきましょう!
 
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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