【落とし穴】施設介助を続けていると思わず見落としがちなコトとは?

介護について
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こんにちは、Pochiです。

 

今回はタイトルにもあるように、普段介助を行っていると思わず見落としてしまうことについてお話ししていきたいと思います。

施設に就職して働いているとだんだんその施設の風潮やご利用者との関わりに慣れてくると思います。
しかし慣れれば慣れるほどに知らず知らずのうちにその施設のやり方や考え方に少しずつ染まってしまいます。

そこで思わず見落としてしまうこととはなんなのかを次からお話ししていこうと思います。

思わず見落としてしまうものとは


というわけで、思わず見落としてしまうこととはなんなのかをお話ししていきますが、大きく分けると2つあります。

それは、「自分のこと」ともうひとつは「ご利用者のこと」です。

まずは自分のことについてです。

先ほどもお話ししてきたように、施設に入職して働いていくうちにその施設の風潮ややり方に慣れていくと思います。

「慣れ」は仕事をしていく上では大事なことで、必要なことではあるのですが、同時に「慣れ」というのは結構恐ろしいことでもあるわけです。これはなぜなのか?

おそらく、入職時にはフロアーの説明、ご利用者の特徴や介助の方法など一通り教えてもらえるはずです。そして最初はその通りに行なっていくのではないでしょうか。
仮に自分なりの介助のやり方があったとしても最初はその教えてもらった通りにすることでしょう。

そしてその介助が上手くいけば次も同じようにご利用者と接するはずです。
教えてもらったやり方で上手くいったのだからそれが正しいと思ってしまうからです。
さらに正しいやり方を教えてくれたのだから、その人のいうことは正しいと思ってしまうこともあるのです。

もちろんその人の言うことが全て正しいとは限りませんが、入職したてでまだ何も分からない人にとっては、その人の言うことに従えば大丈夫だと無意識に思います。
分からないことがあればその人に聞けば確実な情報がもらえるのがわかっているわけですから、聞いた方が早いと思ってしまうわけです。

そんな感じで徐々にそのフロアーのやり方に染まってしまうわけですが、完全に染まってしまうと、このフロアーのやり方が絶対に正しいと思ってしまうのです。
他者からのアドバイスにも「このフロアーのこと何も知らないくせに」で一蹴してしまうこともあります。

日々の業務が淡々として作業のようになってしまうわけです。

これが、「慣れ」の恐ろしいことです。
こうなってしまった職員を見て私は絶対に「慣れすぎない」ようにしようと思いました。
ある程度は慣れるが、完全に慣れてはいけないと。
もちろん自分で考えている職員はこうはなりませんが。

それで、この「慣れ」がどう自分に関係するのかなのですが、慣れすぎてしまうとご利用者と関わることですら流れ作業のようになり、あまり考えずに介助してしまうようになるのです。
ご利用者一人ひとりに介助のマニュアルがあり、その通りに毎日淡々とこなしていくようなイメージです。危機感が薄れてしまうのです。

当たり前ですが、ご利用者も人間なので、体調や気分は毎日変化します。
流れ作業でやるべきではないわけです。あまり考えずに介助をしてしまうと、どのように介助を行えばご利用者に負担が少ないかを考えなくなります。
「この方法で大丈夫だったんだから、この方法でいいでしょう」と一貫して同じ介助を行なってしまうわけです。

その方法が常にベストな方法であるとは限りません。ご利用者の心身の状態は日に日に変化していきます。
介助の方法もそのご利用者の心身の状態に合った方法で行わなければならないわけです。

ですが、一回でそのベストな介助の方法は分からないので、自分の頭で考え、思いついた方法を試していくわけです。
これが介護において大事なことだと私は思っています。

また、自分で考えて、いろいろな方法を試して上手くいった方法を他の職員に伝えればその職員がその方法を試してくれたり、更なる改善案を出してくれるかもしれません。
そうなればだんだんといいサイクルに向かっていくのではないでしょうか。
フロアーのやり方に染まらず、常にご利用者にとって負担のない介助の方法を考え、それを実行する。

なかなかできず、なんとなくフロアーのやり方や流れに流されている方もいるのではないでしょうか。
そんな方は一度立ち止まって考えてみてください。

もちろんフロアーのやり方でいいなと思ったものは自分に取り入れていいと思います。
大事なのは自分なりの介助のやり方や、介助に対する考え方を持つということです。

先輩看護師はこんなことを言っていました。

「フロアーのやり方に流されるな。常に自分なりの介護観を保て」

とても大切なことだと思います。

次にもう一つのご利用者に関することについてお話ししていきます。

もうひとつの見落としてしまうこととは?


次にもうひとつの見落としてしまうことは、
ズバリご利用者に関することです。
施設に慣れてくると、ご利用者の特徴などについても大体把握できていると思います。

そうなってくるとついつい見落としてしまうことが出てきます。

それは、「ご利用者の安全ばかりに目がいってしまう」ということです。

どういう意味なのか?ご利用者の安全に気をつけるのは当然でしょ?
こんな声が聞こえてきそうですね。確かにご利用者の安全に気をつけることはとても大事なことです。

ただ、私が言っているのはご利用者の安全ばかりに気を取られているという点です。

例えば、ご利用者が外に散歩にいきたいと言っていたとして、「外は危ないからだめ」とか、

トイレに行きたいと訴えているご利用者に対して、「立てないんだからだめ」とか、

安全に気を取られすぎて、ご利用者の訴えを聞いていない点が問題だということです。

もちろんご利用者の要望全てを聞くことは無理だと思います。人手も足りないと思いますし。

しかし、安全という名目を出してことごとくご利用者の要望を聞かないのはいかがなものかと思います。

散歩であれば、ご利用者2人くらいであれば、職員一人で見ることができると思います。
人が少ない時は難しいと思いますが、人手に余裕がある時は散歩に連れて行っても良いのではないのでしょうか。
施設の外への外出が難しければ、そのフロアーのバルコニーなどでもいいと思います。

トイレに行きたいと訴えるご利用者に対してはとりあえず連れていくべきでしょう。
例え立つのが難しくても、職員が支えればなんとかできることもあります。
立つのが難しいからといって、すぐにおむつにしてしまうのはあまり良くないことだと思います。
ポータブルトイレを使用するのもひとつの手だと思います。

また、徘徊しているご利用者に対して、止める職員がいますが、あまり良い方法とは言えないでしょう。
何故なら、徘徊をするには必ず意味や目的があるからです。
基本的にそれが達成されるまでやめることはありません。
無理矢理止めてもまたしばらくしたら徘徊をしてしまうことでしょう。

話を聞くのもいいですが、放置するというのもひとつの方法です。
放置するといっても見守りはするけど直接は関わらないということです。

フロアーに職員がいるのであれば、わざわざご利用者を止めなくても徘徊を見守れば、そのご利用者も機嫌を損ねることも無くなるでしょう。
徘徊しているご利用者に何か聞かれたらそれは答えてあげましょう。ただしご利用者を否定するようなことは言わないようにしましょう。
また、エレベーターには鍵をかけるなどして他のフロアーに行かないようにするなどの対策は必要です。

普段の業務に慣れてくると、ご利用者の安全を優先するあまりご利用者の行動を抑制しがちになります。
事故防止の観点は大切ですが、もし事故が起きてしまっても被害が最小限になるようにするための工夫も大切です。

事故防止の対策をしていてもご利用者がこちらの予想もしなかった行動で事故が起きてしまうことも考えられます。
そのため、事故が再発してしまっても被害が最小限に抑えることができる対策が必要なのです。

さいごに


いかがでしたでしょうか。

慣れることはとても大切ですが、慣れすぎてしまうと日々の業務が淡々となってしまったり、危機感が薄れてしまうことがあります。
その結果、重大な事故が起きてしまったり、ヒヤリハットが起きてしまうこともあります。

また自分の介護観を見失ってしまうことにもなりかねません。
常に自分の介護観を持つことは仕事をしていく上で大切なことですし、それが自分のやりがいにもなってきます。

既存のやり方に囚われず、新たなやり方をどんどん試していくことで自分の成長にもつながりますし、ご利用者にとって負担のない介助にもなってきます。
また、他の人の介助がいいなと思ったら自分に取り入れることでどんどん自分の介助の方法もアップデートされていきます。
介助の基本に立ち返るのも良いでしょう。初心忘るべからずというやつです。

最近何も考えずに仕事をしてしまっているな…と思った方は今回お話ししたことを思い出していただけると嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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